友人に教えてもらって知ったのだが、大阪の新世界でコオロギを食べられるところがあると言う。
※虫嫌い、コオロギ嫌いの方は、以下の画像は見ないことをおすすめする。
その友人と動物園前で合流し、いざ新世界へ。
トンネルをくぐると、タイムスリップしたような商店街が現れる。射的や、囲碁場など、東京では目にしない風景だ。
新世界自体は何度も訪れており、レトロな雰囲気を味わえて好きな場所だが、食までタイムスリップできるとは思っていなかった。
目的地は、串カツじゃんじゃん。
トンネルくぐりすぐのところに串カツじゃんじゃんがある。
コオロギとか食べられるのか確認したが、ここではないとの回答。
もっと奥にあるじゃんじゃんで食べられるとのこと。
射的、スマートボールや、周囲の雰囲気を楽しみつつ足を歩める。
通天閣の近くに目的の「串カツじゃんじゃん」が現れた。
同じようにコオロギが食べられるか確認すると、「食べられる」との回答。
目的の場所にたどり着いてよかったが、不安と恐怖しかない。
席に着き、ビールを注文・・・とコオロギを1本注文。(1本に2匹がついている)
友人は、家族連れてきていた。
じゃんけんで負けた人が食うことにしたが、息子も、奥さんも拒否。
私も拒否したい。
しかし、せっかくだし、経験値とも思い、友人とじゃんけん・・・
二人して食べたくないと連呼し中々じゃんけんが進まない。
それだけ未知のものへの恐怖がすごいのだ。
じゃんけんで負けた私が先に食べることに。
コロモで分かりずらくなっていると思っていたが・・・
思いっきりコオロギだった。
恐る恐る口に運び、ゆっくりと咀嚼を開始する。
・・・ん?エビ?ししゃも?のような味わい・・・味は意外と悪くない。というかいまいち分からないが、不味くはない。
しかし、若干の甲殻アレルギーを持っている私は、コオロギの羽がのどに絡まりイガイガする。
次いで、友人が嫌だ嫌だと、絶叫しつつ、足をばたつかせ、コオロギを箸でつかむが、うまくつかめない。
うまくつかめたと思えば、目が合う。目をつぶればいいやなど色々と試行錯誤の末、頭から口へ運ぶ。
そして口に入れ、ゆっくり咀嚼を開始。
んっ!あっ?ししゃも?・・・いけるやつだ・・・俺これ好きかもと言い出した。
さっきまでの絶叫が嘘のようにすんなりコオロギを受け入れ、とてもおいしそうに味わっている。
私は思った、コイツ順応性めっちゃ高いぞ、きっと何処の原住民の暮らしにも対応できると。
そして、あろうことか、彼はコオロギのお代わりを始めた。
素晴らしい。完敗だ。
串カツじゃんじゃんには、コオロギのほかに、ワニ、サソリなどもある。
次回来たときは、サソリをということで帰路に立った。
遠くない未来では、食料不足により、昆虫食が主流になると言われている昨今、彼のように順応できる人はどれだけいるのだろうか。
コメント