責任とは責任感とは無責任とは

仕事

責任とは何か

①[荘子天道]人が引き受けてなすべき任務。
 「―を全うする」「―を持つ」「―をとる」
②政治・道徳・法律などの観点から非難されるべき責せめ・科とが。法律上の責任は主として対社会的な刑事責任と主として対個人的な民事責任とに大別され、それぞれ一定の制裁を伴う。

広辞苑

①は任務を全うすること
②制裁を受けるや代償をとること

責任をとるとは何か

①人が引き受けてなすべき任務を果たすこと、②制裁や代償をとることだが、実際の社会では、①の任務を果たすことに対しての認識よりも②の制裁や代償という分類で責任をとる場面をよく見かける。

①の任務を果たすことであれば、任務を最後までやり抜く。失敗が起きた際に今後同じ失敗を2度と起こさない対策を提示することで責任をとることは可能だ。

②の制裁や代償については、いくら責任感が強く自身で全て引き受ける気持ちでいても立場上責任をとったことにはならない、とれない場合がある。

②の場面をよく見かけるのは、その方が楽だからかもしれない。

①の例

これは、極端な例になるが

平社員Xさんが、企業Yに対して大きな損失を出したとしよう。
Xさんは責任感があり、自身の失敗であることを認め責任をとると言い、今後一切このようなことが起きない対策を行う。

損害についても一生をかけて賠償金うことにした。

損失を出した年度に対策案と解決案を提示し企業Yに承認をもらった。

それから43年支払い続けたが、まだ賠償金の半分にも満たない。

Xさんは既に定年を迎えているが、働き続けている。

月日は経ち、Xさんは、100歳を迎えたが、まだ働いているが、まだ賠償金の支払いが終わらない。

Xさんは、亡くなった。

ようやく休むことができた。

②の例

平社員Xさんが、企業Yに対して大きな損失を出したとしよう。
Xさんは責任感があり、自身の失敗であることを認め責任をとると言い、会社を辞職した。

Xさんは、自身で責任をとって辞職し満足かもしれない。

しかし、悲しいことに一企業の平社員が辞職したところで、世間や企業Yにはなにも示しがついていない、責任をとったことにならないのが実態なのだ。

では、どうすれば責任をとったことになるのか

相手や損失を受けた企業、世間が納得できる対応をすることだ。

Xさんの所属していた企業の社長や、重役が辞職するか、損失に見合う賠償金を支払うことなどがある。

このように、お偉いさんが立場を捨てるか、お金で対処することが必要になる。
仕事で責任をとれる人は、決まっているのだ。
誰もが責任感の元に責任をとれるわけではない。

平社員Xさんがいくら責任感をもって辞職したところで、それは、自己満足か徒労にしかならないのだ。

しかし、平社員Xさんの責任感は、とても大切だと思う。

任せるとは

体言に付いて、そのもののなすがままになる、ゆだねる意を表す。「風―」「力―」「あなた―」

広辞苑

任せるときは、任せる相手が既にある程度責任が取れる状態でなければできないだろう。

立場が昇格するときにやその間際で任せるのが本来だろう。

しかし、会社を発展させていくには、少し未熟でも実戦により学ばせて本来の「任せる」につなげていく過程が必要だ。

松下幸之助氏は「任せて任さず」という言葉を残している。

これは、任せた後の責任は知らない、後は頼んだということではなく、任せた後も見守り、それとなくフォローや助言をすることを意味していると思う。

現代、頻繁に使用されている「任せる」は、本来の「任せる」ではないことが多い気がする。任せる相手の成長度合いも考えずに、責任取りたくないから頼むというニュアンスが多いのではないだろうか。

依頼とは

①他人を頼みにしてよりかかること。
②用件などを人に頼むこと。「御―の件」

広辞苑

頼みにしてよりかかっているとしたら、責任も、責任感も感じられない。ただの甘えだろう。

忙しくて対応しきれないから頼むのではなく、完全によりかかっているだけの使い方が多いのではないだろうか。

指示とは

①それとゆびさし示すこと。
②指図さしずすること。「―に従う」

広辞苑

上の立場の人が部下に指示し、部下が指示通りに従った場合に何か失敗があれば指示した上司の責任になる。

指示を出せる人は、その業務、製品、工程、工数などをある程度理解している必要があるが、その上で指示を出している人をほとんど見かけない。

部下が上司に指示を仰いでも、全部任せるなどとテキトウなことを言っている場面をよく見る。任せるって指示じゃないよね。「責任取りたくないからやっておいて」と聞こえてしまうのは気のせいだろうか。

責任をとらないとは何か

私は、普段仕事をしていると責任をとらない人をよく見かける気がする。

任せられる力量が相手にあるか考えずに人に任せて放任、しーらね。
人に依頼して自分はコックリコックリ。それ、よりかかるではなくサボりだろ。
上司が部下に指示して、部下が上司に不明点を確認すると俺に聞かないで。知らない。

など

「任せる」「依頼する」「指示する」ことの意味、その後の対応について勘違いまたは、はき違えている人が多いように感じる。

上にあげた「人に任せる」「人に依頼する」「人に指示する」をした時点で無責任で良いと思っているのだろうか。

言葉の使い方は正しいのだろうか。「責任を取りたくないからやって」「助けて」に聞こえて仕方ない。

任せること、依頼すること、指示することは必要だ。

会社の発展には、業務の効率化や、部下などの成長などが必要だからだ。これらを考慮してという目的の上で成り立つものではないだろうか。

「任せる」「依頼する」「指示する」をした人はその責任をとれる立場にいるはずだ。
※部下からの依頼については、不可能なために依頼しているのだろうが、正確にはヘルプだ。助けてと言っている。

責任を取ることを前提に任せ、依頼し、指示するのが本来だと思う。

AさんからBさんへ「任せる」「依頼する」「指示する」前に「(Aさん)自身がやるとミスをする可能性があるので」と添えてBさんに依頼するという場面を見かけるが、責任をとりたくないのだろうと思ってしまう。

ミスなんて誰でも可能性は0%ではないのだから。

責任をとりたくないから「任せる」「依頼する」「指示する」のではないと思いたい。

しかし、残念ながら「任せた」「依頼した」「指示した」ことで失敗などが生じた場合以下のワードをよく聞く。

依頼したよね?
任せたよね?
指示したよね?

上の問いはどのような意味があるのだろうか。

こんな問いをするよりも原因や、解決策を追求、考えたほうが有意義だ。

「任せた」「依頼した」「指示した」人を見る目がなかったと自分を責めるならまだ理解できる。

無責任とは何か

①責任のないこと。責任を負わないこと。
②責任を重んじないこと。責任を感じないこと。「―な態度」

広辞苑

前述で②の意味で責任をとるには、立場が必要と述べた通り、責任をとれる人は決まっている。

責任をとらないのと無責任はイコールのようで、イコールではない。

責任をとらないとは、責任をとれる立場の人が、責任をとらないことだ。

無責任は、責任をとれる立場にいない人でもできることだ。

誰も責任なんかとりたくないと思う。責任をとりたくないのであれば、平社員でいるべきだろう。
責任感をもつのは、しんどいと思う。

でも、誰もが無責任、人任せ、知らんぷり、誰かのせいでよいだろうか。

それでは、社会は回らない。

しかし、現代は、責任転換の時代だろう。

いたるところで責任の押し付けが横行しているように感じる。

その時代で責任感をもって行動するのは大変だ。

企業は、終身雇用をやめ、政府は、副業を推進している。一つの企業に心身を削っても意味がないかもしれない。

既に個人の時代が来ているので無責任な人が増えるのは理解できる。

しかし、自身で何かを起こすのでもなくただ、会社に属している、一生同じ会社に属していたいのなら、責任感を持つべきだと思う。

責任転換の時代に合わせ、自分も同じように無責任になるべきなのか悩み葛藤することがある。

今まで責任感を持ってき人は特にそうだろう。

私がなやんだこと

  • 同じように責任転換をしてたら、自分にうそをついている気がする。
  • あるべき姿なのか疑問が残る。
  • ゾンビのように心なく働くのがよいのか。
  • そんなことしたら、モチベーションは無くなる。

どうするべきか

メンタル的に強くなる。

強くならないので有れば周囲のように無責任になる。

無理をして精神的に病んだら、それこそ意味がない。自分の人生だ。

責任感が強すぎても場を荒らす可能性があるので、周囲に合わせる。
今の時代、責任感も適度が賢いのかもしれない。

責任感を強く持っても意味わないと割り切る。

しかし、ただ同じように無責任になるのでは、自身を衰退させるだけだ。

道徳的な責任感を捨ててはいけない。

職場では、周囲に合わせつつ適度に無責任であり、業後は、独立や、自信を高めることに時間を費やすべきだろう。

自分の人生に責任を持つのだ。

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