7月15日に北海道釧路市で初水揚げされたサンマは、わずか197匹。
競りでは、1キロあたり4万円以上の過去最高値で落札された。
市場に買いに来ていたお客さんもびっくり。
1匹で売られているサンマの値段(5,980円 税抜き)を見て
「えっ!こんなのないでしょ?」「不漁なの?」という声が聞こえていた。
サンマの漁獲量は、年々減ってきている。
2009年から2010年にかけて大幅に落ち込みその後、2014年までに微量ながら増えたが、2015に更に大幅に落ち込み、2019年には、記録的不漁になった。
2009年30万トンあった漁獲量が、2019年には1万トンを切ってしまうほどだ。
今回は、その記録的不漁を更に更新した状態だ。
家庭に、なんとなく並んでいたサンマは、もはや高級魚となっている。
国内天然物となると2020年以降は、なかなか手に入らなくなるかもしれない。
中国、台湾での漁獲量は年々増加している。
中国の密猟や漁猟範囲外の漁などが原因だという意見もあるが、自然現象的な原因の可能性が高いと考えられている。
地球温暖化などにより、海の水温が上がることで、サンマの生息海域に大きな変化が起きているのかもしれない。
サンマは、冷たい水を好む(12度から18度)。
今までは、北海道周辺の海域は、サンマの好む水温だったが、環境の変化により状況が大きく変わっているのかもしれない。
釧路沖の近年の海水温の変化は大きく、今回水揚げされた時期をピックアップ(7月~9月)すると10年間で1度以上上昇している。
更にさかのぼり、2003年頃からの変化を見てみると、3度以上もの変化が確認できる。
ここ20年間での環境の変化は、目に見える形で認識している方も多いのではないだろうか。
九州地方の大雨大災害も環境の変化によるものだろう。
他には、竜巻の発生や局所的集中豪雨などは、アメリカなどの広い大陸での発生であり、日本ではほとんど起きていなかったと記憶している。
近年の環境変化は、著しく、災害の頻発や生態系への影響も顕著に出てくるのだろう。
食文化も大きく変わり、昆虫食が当たり前になる日もそう遠くはないかもしれない。
※個人の見解です。記載していることは、参考までにとらえていただけると幸いです。
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