前回
ゴールデンウィークにラピュタ乗船場で並んでいると「整理券がないと乗れないよー」と言われた。
甘かった。ぷらっと行って、船乗って、島を散策と気楽に考えていた。
「整理券」が必要だとは思っていなかった。
何も無く帰るのも杓なので、近場に海釣りをできる場所を見つけ、そこへ向かった。
こちらも結構満席状態だが、何とか乗れるということで、急遽、ガシラ釣りをした。
煮て美味しく食したので良かったが、本来と違った。
リベンジ
友ヶ島へは、本当のラピュタさながら、「整理券」という名の ” 飛行石 ” が必要なのだ。
前回で痛い目を見てそんな重要なことを知った俺は、翌週朝から向かった。
9時の出航に間に合うためだ。
30分ほど前についたが、すでに人の列ができている。
列の中盤あたりを確保でき、無事 ” 飛行石 ” を手に入れた。
船の名前は「ともがしま」と「ラピュタ」だ。
「ラピュタ」を期待していたが、「ともがしま」に乗船することになった。
友 ヶ島 から鬼ヶ島
「ともがしま」は、満員御礼。カラフルな髪に刺青の入った威勢の良い方が目立った。
どうやら私は、鬼ヶ島へ向かう船に乗船したようだ。
バカデカイ笑いを響かせているのはサルだろうか。イヌ、キジもそろっているようだが、桃太郎が見当たらない。
ポールを差した大きなザックを背負っている私がいた。きっと桃太郎は私だ。彼らと何も関わりのない私は、実際の桃太郎のようにキビ団子をあげて統制などできるはずもない。
島でも似た風貌の方がいた。きっと界隈で童話が流行っているのだろう。
適度なハイキングコースと探検感
島へ上陸後、早々に、イヌ、サル、キジと別れた私は、散策を始める。
道中や海岸などの岩、全てが斜めの層を成している。コケや草が良い雰囲気を出している。
砲台跡の数々、中でも、第五砲台は、1番ラピュタ感を感じられる。
しかし、崩壊の危険性があるので立ち入り禁止。
展望台は、眺め良好でお昼時に良いスポット。
旅館や軽食屋がボロボロの廃墟になっている。
火薬庫と恐怖
外観は、観光ガイドブックなどに載っている通り。
中を散策出来て気分が上がる。奥へ進むと真っ暗闇。ライトが必要だ。ヘッドライトを持参していた私はライトの灯りを点けた。その瞬間、私はギョッとした。
携帯のライトで足元を照らす程度で良かったのかも知れない。
実際に現地で味わって頂きたい。
恐怖はさらに続く
奥へ進み階段を登ると光が見えた。ようやく出口に出ることができると一安心したが、ちらほら横で気配を感じるが光から目をそらさずに地上へ出た。
そして別の入り口をのぞいてみる。壁の上部隅に何十匹と密集している。
直ぐ後から、悲鳴が聞こえた。私は、何十匹と密集しているヤツ等が自分の頭上か横数センチの所にいる事を悟った。その瞬間、勢いよく退りした。訓練も兼ねて20kg程のザックを背負っていたのが仇となり、後退りとともに、ザックの重さに引きずられ、ぬかるんだ地面にスリップし転倒。
片手にパンフレットを持っていたのが幸いし軽い擦り傷と泥だらけで済んだ。
パンフレットは、折り重なっていたがボロボロになった。
まとめ
「整理券」という名の “ 飛行石 ” の確保が必須。
普通の速度で歩けば、その日のうちに周回でき、船で帰れる。
船を降りるときに言ってくれるので大丈夫だと思うが、帰りの船は、事前に時間を把握しておくことを忘れないように。
大砲など普段見られないものが多くあり、飽きない。
ハイキングに、ちょうど良い。ぼくの夏休みを味わえる場所だ。
ライトは、明るすぎないものをおすすめする。
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