新たな取り組み
群馬県館林市で新たな取り組みが始まった。
外来種のカミキリムシ増加による影響が問題となっており、捕殺個体1匹につき50円か飲料水を贈る取り組みだ。(10匹から交付申請可)
昆虫好きで外遊びが好きな子供からしたら、これほど喜ばしいことは無いのではないだろうか。
モンスターハンターが好きな方も喜んで駆除に協力しそうだ。
しかし、殺すのに抵抗のある方もいるはずなので、その場合は、役所へ連絡するのが良いだろう。
被害
ソメイヨシノなどの桜の木やウメ、モモ、スモモなどが、カミキリムシにより傷つけられている。
その外来種のカミキリムシは、クビアカツヤカミキリだ。
クビアカツヤカミキリの特徴
クビアカツヤカミキリは、平成30年1月15日付けで特定外来生物に指定されたため、飼育や生きたまま持ち運ぶことは禁止されている。
特徴:全体的に光沢を帯びていて、首のあたりが赤色でその他は黒色をしている。
体長:20-40ミリメートル(触角は含まない)
生態:幼虫は樹木内部で2~3年かけて成長し、6月~8月に成虫として樹木の外に現れる。
出現樹木:サクラ類、ウメ、モモ(ハナモモを含む)、スモモ(プラム、プルーンを含む)、アンズ
繁殖力:繁殖力は大変強く、1匹の雌が100 – 300個もの卵を産む。
生息地:中国(亜寒帯〜亜熱帯)、モンゴル、ロシア極東部、朝鮮半島、ベトナム北部
イタリアや日本(栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、愛知県、三重、大阪府、奈良、和歌山、徳島県)に外来種として移入・定着。
他県の駆除取り組み
各都府県で様々な取り組みを行っている。市区町村により、懸賞金、記念品贈呈なども行っているので、一度住んでいる地域の対応を調べてみると面白いかもしれない。
お小遣い稼ぎができるかもしれない。
駆除方法の詳細についても各都府県、市区町村で掲示している。
徳島県
撲滅のための基金としてクラウドファンディングを募った(平成29年5月1日から6月30日)。
300万円を目標としていたが、550万円以上もの金額が集まった。
当時、地元の大学生に成虫採取を呼びかけ、1匹500円で買い取っている。
情報提供については、現在も進行中と思われる。
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/sangyo/nogyo/2016070100241/
大阪府
大阪府堺市は2019年8月末まで、ホームページで「ハンター」を募っていた。
クビアカを見つけ、写真を送った市民に抽選で記念品を贈呈するという内容だ。
栃木県
埼玉県
東京都
愛知県
三重県
和歌山県
似ているカミキリムシ
クビアカモモブトホソカミキリムシ
体長:9-11mm
時期:成虫は4-5月に出現
生息地:本州(近畿以西)・四国・九州
クリ、コデマリ、カエデ、ウシコロシ、タラヨウ、ザイフリポク、ウワミズザクラ、イロハカ エデ、ガマズミ類、ミズキ、コカークウツギ、ソヨゴ、ツゲなどの花に飛来する。
ホタルカミキリムシ
体長:8-10mm
時期:成虫は4-7月に出現
イロハモミジやクリ、コゴメウツギなどの花、ネムノキの衰弱木や枯れ木などに集まる。
生息地:北海道から九州までと周辺の離島、国外では朝鮮、済州島、中国、ラオス。
チャイロホソヒラタカミキリムシ
体長:8-15mm
時期:成虫は5-7月
ミズナラ、コナラ、リュウブなどに出現
生息地:北海道、本州、佐渡、四国、九州
年々少なくなってきている種類もいるので、駆除対象を間違えないようにする必要がある。
似ているとはいってもクビアカツヤカミキリは、比較的大きいので判断は可能だろう。
判断に迷う場合は、駆除をするように知らせている市や区などの役所に発見場所を連絡するとよいだろう。
猛暑の時期に出現する虫なので、熱中症対策は念入りに行うことが必要だ。
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