和歌山県はウイルスの制圧に成功した。
済生会有田病院は、2月13日院内に勤める50代医師が新型コロナに感染した。
その後、医師や入院患者など11人が感染し、70代男性が転院先で亡くなられた。
それから、約3週間後の3月14日に職員や患者全員が2週間以上「陰性」が続いていることから「安全宣言」を発表し、通常業務を再開した。
その際に実施したこと
優先順位をつけ対応した。
- 感染率の高い同僚を最優先に検査
- 院内での接触のある患者を検査
- 最後に家族・知人を検査
医療現場では、大規模災害などが発生した際には、トリアージ(START方式)が行われる。
これは、手遅れの患者、緊急を要する患者、緊急を要さない患者等に分けることができる。
重症度に応じて4色(赤・黄・緑・黒)の色分けされたタグがつけられる。
具体的には、以下の通り
赤:最も重症で生命にかかわる重篤な状態で、一刻も早い治療が必要な状態(優先順位が最も高い)
黄:早期の治療が必要だが状態は安定しており、数時間の時間的猶予はある状態
緑:歩行が可能で軽傷
黒:すでに死亡している、もしくは救命が困難な状態(優先順位が最も低い)
今回は、このトリアージを検査基準に取り入れ瞬時に行い、対応した結果制圧に成功した。
各地の感染発生地でも同様のことができればよいのだが、現実問題、すんなり対応にこたえてくれる方は、少ないのかもしれない。
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