2019年3月下旬、いつも通り眠い朝。
そうだ京都へ行こう。
そう思い立った私は、京都宇治へ向かった。
中学生の頃の修学旅行以来だ。
あの頃は、京都に行くということで時間のある限り回れるところを回ろうということになり、清水寺⇒23分⇒金閣寺⇒16分⇒銀閣寺⇒38分⇒平等院鳳凰堂を徒歩、路面電車、バス、タクシーを乗り継いで回った記憶がある。
時間も限られており、なかなかハードスケジュールだったようで一人二人と遅れをとっていたことを思い出す。
その当時、一番時間をかけたのは、清水寺、次に金閣寺だった。この2か所は、とても印象に残っている。
回想
恐怖と笑いの清水寺
清水寺では、鉄の巨大な棒を持ち上げあった。
一人が、余裕だと言い、持ち上げようと「うおー!ふぬー、をー!」と雄たけびを上げながら、頑張っていたかと思うと急にその雄たけびが消えた。
なん!?と思い、彼を見るとなぜか悲壮感が漂っている。
どうしたのだろうと思いつつ、声をかけようとした時、彼は、ゆらり、ひょっこり変な歩き方を始めた。
そのままひょっこり、ひょっこり、びっこを引いて歩いていく。
あまりの重さに彼の足は、彼自身の雄たけびと比例して悲鳴を上げ壊れてしまったのだ。
俺たちメンバーは、笑いを堪えた。
痛そうだし、頑張りがかわいそうだが、急におとなしくなり、ひょっこり、ひょっこりしている。
あまりにもそれまでの状況とギャップがありすぎたため、堪えきれずに、一人が笑い出す。
堰を切ったように、みな笑い転げる。
足を負傷した彼を引き連れ、俺たちは、清水寺に風情と恐怖を感じつつ、少し遅いお昼をとり、そばを食べることにした。
俺たちは、喋りながら、そばを食べていた。ふとあたりを見ると何やら行列ができていることに気が付く。
蕎麦屋の付近の龍の像がある水場 ” 音羽の滝 ” だ。
「あとであそこ行ってみようぜ」と皆に言う。満了一致で、そばをすすりつつ、興味津々にそこを眺めていた。
突然そばを勢いよく吹き出した。それぞれの顔面や頭にめんつゆや、そばが飛び散った。
一人は、吹き出すのを我慢したのか気管に入ってしまったのか死にそうに、もがきながら涙目で笑っている。皆も笑いが止まらない。
大学生くらいのお兄さんが先に習って柄杓を右手で持ち、左手を洗い、柄杓を左手に持ち替え右手を洗う、右手に持ち替え左手に水を注ぎ口をゆすぐ。最後に両手で柄杓の柄を持ちバッシャーン!
杓の中の水が多かったのか、なんだかわからないが、結構な量の水を勢いよく顔面にぶちまけていた。周りは唖然としており、ご本人は、自分に起きたことが理解できていないのか、茫然とその場に立ちすくんでいた。
おかげでこちらは、そばとつゆだらけで周りからの視線が痛い中片付けすることに。
あらぬ格好
笑い転げながら清水寺を後にし、俺たちは、金閣寺へ向かった。
このころには、巨大な鉄の棒で足を負傷した彼の痛みは若干和らいでいた。
清水寺で時間をとりすぎたため、移動は忙しなかった。競歩状態で金閣寺に到着すると、教科書に載っているものを間近にみて皆興奮した。本当に金だ!皆、”写ルンです”で激写していく。金閣に見とれながら歩く。後ろから、女性の悲鳴が聞こえた。振り返るとそこには、メンバーの一人があらぬ格好で、柵に引っかかっていた。金閣寺の美しさに見とれ過ぎてしまったらしい。
ここでは、その美しさゆえに多くの時間を割いていた。
どっと疲れが
残り時間もわずかとなり、足早に銀閣寺へ向かった。目的の場所につき、そのいでたちを見て、皆どっと疲れが現れた。
ここは、早かった。
金閣寺を見た後なのでがっかりし、すごいギャップを感じ別の意味で印象に残っている。
すぐに移動を開始した。
今思うと、銀閣寺あってこその金閣寺なのかもしれない。私も渋さを分かる年になったということだろうか。
タクシー
足早に平等院鳳凰堂へ向かうが、遅れる者がちらほら、日が落ちてきていた。
グループ行動のリミットが近づいていた。このままでは、集合時間に間に合わない。
焦る、道に迷う。一人が自信満々にコッチだといい、皆それに従う。
しかし、残念ながら真逆へ進んでいた。
もう、タクシーを使うしかない。帰りもタクシーだ。急いで広い平等院鳳凰堂へ向かってもらう。
運転手の方に、今日はどんなところ回ったのと聞かれたので、清水寺、金閣寺、銀閣寺と答えた。
すると、えっ!全部回ったの?それで平等院いくの?と返ってきた。
はい。と答えたが、むちゃなスケジュールだったのだろうか。
ここは、不確かだが、多分、平等院へついてから、運転手の方に待っていただいたと思う。
5~10分で平等院鳳凰堂を回り、再びタクシーへ。
集合場所へ向かってもらう。それでも、5分~10分ほど遅れてしまいそうだ。当時メンバーは誰も携帯電話を持っていなかったため運転手さんが貸してくださったと思う。それで、先生に若干遅れそうな旨連絡した。運転手さんの頑張りもあり、遅れは、5分以内で収まり、少し怒られる程度で済んだ。
ということで、平等院鳳凰堂の印象は、タクシーの印象しかないのでした。
そして、何年もの時を経て
再び平等院鳳凰堂へ来た。
とてもきれいな庭園だ。
10円と1万円のシンボルになっている。
私が訪れた時は、曇り模様。枝垂桜がちらほら咲き、ツバキもちらほら咲いていた。
中の観覧は、1時間待ちの為、またの機会にすることに。
桜や花々が満開で天気が良いと鳳凰が映えるのだろうか。
当然だが、鳳凰堂正面に人が集まって撮影している。
少し左側は、人も少なく全体が映りやすいので正面にこだわらなければ良い撮影ポイントだ。
抹茶尽くし
宇治抹茶ラーメン
抹茶の味がするのかと思ったが微かに感じるほど。
宇治抹茶餃子
皮に抹茶が練り込めてある。抹茶塩で召し上がる。抹茶塩が美味。
宇治抹茶たこ焼き
抹茶を混ぜたマヨネーズがかけられている。
抹茶ラーメンより抹茶を感じた。
中村銘茶
1時間待ち、1番人気の抹茶ゼリーを注文、ゼリーで満腹。
味は良いのか分からなかった。ボリューム満点。
手前のショップで小分けのものが安く売っているのでそこで購入し、横の椅子で味わう方が賢いかも。
宇治抹茶ビール
ゼリーで満腹になった為か、飲み忘れた。
1番気になっていたのに残念。
商店街は、ほうじ茶の香りが良かった。
まとめ
抹茶の摂りすぎは、トイレに引きこもりになることが分かった。
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