私は、坂の上の雲を読んでいた。日露戦争が開戦し、マカロフじいさんの現場・機能主義を味わう巻を読み終えた頃だろうか。読後も本をパラパラ眺めていると著者の記念館があることを知った。
司馬遼太郎記念館
入館料500円
駐車場5台(内1台は車いすマーク)
記念館は塀に囲まれており、塀はツルときれいな花でおおわれている。
塀を過ぎ門から入り、石畳を進むと書斎が覗ける。
紅葉が上品で綺麗な庭という印象を受けた。
打ちっ放しの建造物は、安定の安藤忠雄氏の手がけたもの。
司馬遼太郎ファンでなくとも建築に興味があったら、一見の価値あり。
館内
館内は、撮影禁止。
司馬遼太郎氏が読んだ書籍が天井に届く高さまで、壁一面びっしり飾られている。
氏の探求心の強さが伝わる。
ガラス張りの展示企画がある、話題のドラマや映画につかわれた作品を取り上げている。
私が訪れた際は、展示企画が坂の上の雲でなかったのが残念だった。(完全に個人的意見です)
坂の上の雲の好古、真之、子規の少年期、成人のストラップがあった。
物欲が出るが、ストラップを付けるものを持っていない私は、購入を断念した。
館内では、書籍の販売も行っており、ここでも氏の探求心の強さを感じた。各所を訪れ、その地や歴史を書籍に残しているのだ。
そんなことを感じながら売店を見渡しながら、せっかく来たので、「21世紀に生きる君たちへ」を購入した。
記念館で書籍を買うと専用のカバーをしてくれる。
司馬遼太郎記念館に満足した私は、他にも著名な作家の記念館はないかGoogle先生に教えを乞うた。
するとあるではないか。直木賞で有名な作家の記念館が。
直木三十五記念館
駐車場は、近場のパーキング。
直木三十五賞(通称:直木賞)に名を残している著者の記念館で生家の近くの方々で作った。
こじんまりしている。賞は、有名なのに、あまり知られていない。
入館料200円
記念館があると思われる建物に入るが誰もいない、記念館のある階に足を進めた。
記念館のある階にも誰もいない。扉に張り紙。
” 隣の部屋でチケット売ってるから買ってね ” とのこと。
隣の部屋の引き戸をガタガタ開けようと試みるが開いていない。
仕方なく記念館の扉を開けると目の前のテーブルに募金箱在り。
その横に置き手紙在り。
” 今留守にしてるから、募金箱に200円入れてね ” とのこと。
なので200円を募金箱に入れて中を拝見。
大学を辞めてからも、普通に学校に通い、卒業写真撮影にも当たり前のように来て撮影されていたエピソードには、笑った。
正確には辞めたではなく除籍。
彼は、大学卒業の資格目的ではなく、本当に学びを目的としてたのかもしれない。
彼の豪快エピソードの数々は、面白い。
なんとラフな場所笑
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