大阪の吉村知事が、コロナウイルスにイソジンが効果を示したと発表した。
その後すぐに大阪のドラッグストアでは、イソジンが店頭から完売するお店が出ているようだ。
また、需要と供給を無視した消費者が買い占め、転売などが始まっちゃうのかな。
そんなことより、気になるのはイソジンの成分だ。
イソジンの成分
成分分量(1ml中)
- 成分:ポビドンヨード
- 分量:70mg
- 内訳:(有効ヨウ素7mg)
- 添加物:エタノール,l-メントール,サッカリンナトリウム,香料
イソジン製品の特徴にも記載の通り、ヨードが主成分。
身体への害
ヨードは、過剰に摂取すると甲状腺ホルモン合成が抑止され、甲状腺機能低下を招く。
習慣的に1日4mg以上を摂取することで、甲状腺機能低下の恐れが出てくる。
健康な方でも、毎日ヨードを含むうがい薬でうがいをしていたところ、甲状腺機能低下症になった事例が多くある。
甲状腺機能低下症になった方は、ヨードを含むうがい薬などの使用をやめることで回復されている。
甲状腺機能低下症とは
血中の甲状腺ホルモン作用が必要よりも低下した状態。
主な症状
- 疲労感
- 無気力
- むくみ
- 寒がり
- 体重増加
- 動作緩慢
- 記憶力低下
- 便秘
など
ヨードとは
ヨード(ヨウ素)は、海藻類(昆布、わかめ、のり)などに含まれており、体に必要なミネラルで厚生労働省が摂取基準を設けている成分の1つです。
人体中ヨウ素の 70〜80% は甲状腺に存在し、甲状腺ホルモンを構成する。ヨウ素を含む甲状腺ホルモンは、生殖、成長、発達等の生理的プロセスを制御し、エネルギー代謝を亢進させる。
厚生省HP
ヨード(ヨウ素)の推奨量
成人(男女共通)身体に必要なヨード推奨量130µg(0.13mg)/日
耐容上限量3000µg(3.0mg)
※18~75歳以上まで同様
その他の年齢については、参考URLのP.370に一覧があるのでそちらをご参照ください。
アルカリイオン水
ヨードを含むうがい薬は、アルカリイオン水に混ぜると有効ヨウ素が低下する。
まとめ
吉村知事が発表した内容では、イソジンによってコロナウイルス濃度の減少が確認されたとのことだ。
それが事実だとしたら、コロナに感染している方が、イソジンを使用することは有効なのかもしれない。
しかし、健常者が、予防のために常用するとなると、少し慎重になる必要があるだろう。
ヨード(ヨウ素)過剰摂取により体調を崩される方が出てくるかもしれない。
用法容量はしっかり守る必要があるだろう。
また、コロナに感染したが自覚症状がないために、予防としてイソジンでのうがいを習慣的に実施していた場合、PCR検査で正確な結果が出なくなる可能性はないのだろうか。
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